第4章:病気の売り込み

健康な人に自分を病気と信じさせる仕組み

病気の売り込み:「健康な人に、自分が病気である、あるいは、ごく軽い病気の人に、重病であると思い込ませる試み」

精神科医たちはそれについて知っています。製薬会社も知っています。世界中の広告会社の役員たちも知っています。

「病気の売り込み」は、非常に効果的な戦略です。よくある人生の状況を精神病に仕立て上げ、あらゆる人が最新の「心の病」について心配し、薬を欲しがるように仕向ける作戦なのです。

あるマーケティングの権威はこう述べています。「病気治療というジャンルの中で、不安障害やうつ病ほど、病気のブランド化にうってつけの分野はない。この種の病気は、測定可能な身体上の症状にもほとんど基づいていないので、概念で定義付けることがいくらでもできる。」

このキャンペーンは効果的です。精神科医と製薬会社は、毎分15万ドルを超える利益を上げているのです。

しかし、「病気の売り込み」キャンペーンによって、精神病のまん延という幻想が作られているというなら、それを治療するために精神科医が処方している薬は、どれほど安全なのでしょう?

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