第7章:医師への売り込み

楽な商売

精神科医や製薬会社は、どうやって何万もの医師を納得させ、彼らの強力な向精神薬を何百万もの人々に処方させることに成功したのでしょうか?

医師に対する教育は、学会で始まります。学会はしばしば製薬会社の資金提供を受けています。

有名な医学雑誌も、製薬会社のゴーストライターが書いた研究論文を、高名な精神科医の名前で発表しています。彼らは名前を載せるだけで執筆料を受け取っていたのです。

現在、製薬産業は処方せんを増やすために、医師への販売促進に年間220億ドルを費やしています。何とマーケティング予算の90%です。

結果として、世界中の医療従事者が向精神薬をばらまいています。なぜなら、その分野の「専門家」である精神科医が、向精神薬は安全で必要なものだと信じさせているからです。

しかし、精神科医と製薬会社は、医師への販売促進だけでは不十分だと早くから気付いていました。

彼らはどうやってそのターゲット、つまりエンドユーザーに影響を与え、彼らが診療所に行ってこうした薬を要求するように駆り立てたのでしょうか?

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